【day 64-2】外科手術の説明を受ける|膵頭十二指腸切除術
人間ドックから数えて64日目。
検査終了後の診察の話が長くなりましたので、
記事を分けました。
前半は、内科から外科に引き継がれ、
外科から治療の大筋の説明を受けたところまでを記しました。
後半のこの記事は、手術の内容の説明を受けた話です。
今後の治療方針について、外科で説明を受ける
内科での検査結果の診察を受けたその日に、
外科の先生の診察を受けました。
病院は、何かにつけて日を改めて日数が掛かる印象が、
過去の経験からもありましたが、
素早く対応して頂いていることに、毎度、感謝の思いです。
内科が診断、外科が治療、という役割分担になっていて、
外科の先生からは、治療の選択肢について、説明を受けました。
具体的に言いますと、切除手術と化学療法(抗がん剤治療)です。
通常は、
①化学療法(がんを攻撃して、弱らせる)
②腫瘍の切除
③化学療法(残りがあるかもなので、仕上げで叩く)
という3ステップが、現在、推奨されているベストな方法だそうです。
ただ、妻の場合は、がんという決定的な証拠が出なかったため、
抗がん剤の使用に踏み切れないとのことです。
さらに、化学療法(抗がん剤治療)は合う薬を探しながら進めるとのことで、
妻の場合、検査に既に2ヶ月を要していることから、
ここからの化学療法は時間を要し過ぎてしま、
がんが進行するリスクがあるとのことです。
以上の2つの理由から、
切除手術に進むのが良いだろうという先生の考えを提示されました。
妻としても、終わりが見えない検査が辛かったため、
「切れるなら早く切ってくれ」という思いを持っていました。
部分切除で簡単に行えると思っていたようです。
切除の仕方は2通り
膵臓の腫瘍の切除についてですが、
異や大腸とは器官の構造が大きく異なるので、
主膵管にある腫瘍を、簡単に取り除くことはできないのではないか?
と何となく私は思っていました。
いったいどうやって切るんだろう、と。
その不安は的中しまして、
案の定、切除は簡単ではありませんでした。
妻の腫瘍は、膵臓の真ん中ぐらいにあり、
膵臓の前を切り落とすか、後ろを切り落とすか、
どちらかになるとのことです。
つまり、部分的にというものではありませんでした。
膵臓の後ろ側を切り落とす場合
膵臓の後ろ半分を切り落とすことになり、
手術時間は4~5時間とのことです。
後ろ側はインスリンを分泌するため、
手術後は、注射でインスリンを補う生活になるかもしれないそうです。
膵臓の前側を切り落とす場合
膵臓の前側を切り落とす場合、近くに十二指腸、胆管があるため、
それらもまとめて切除する形になるとのことです。
胆管や膵管を繋ぎなおすため、手術は難易度が上がり、
8時間ぐらい掛かるとのことです。
インスリン注射の生活になるリスクはほぼなくなるとのことですが、
十二指腸を取り除き、食べ物が流れていくルートをいじるため、
術後は消化障害、吸収障害が起きるとのことです。
機能的には70%ぐらいに落ち込み、
体重は5キロぐらい痩せて、
3~6ヶ月ぐらいかけて回復していくとのことです。
後ろ側を切ると、手術は比較すると簡単だが、
インスリン注射の生活になるリスクがある。
前側を切ると、手術はとても大変で、
消化・吸収の障害が出て、3~6ヶ月かけて回復していく。
私には前側を切る方が、
術後のことを考えると、良いような気がしましたが、
どちらが良いのか、その答えがあるのかも、私には分かりませんでした。
また、知ったからと言って、選べるものではないので、
聞きもしなかったし、調べることもしませんでした。
どちらを切るかは、手術中に判断される
妻の腫瘍は、恐らく前側にあるとのことでした。
ただ、実際にどちらを切るかは、
手術中に超音波で場所を確認しながら判断するとのことです。
何となく、出来れば後ろを落としたいのかな、
という印象を受けました。
次は、1週間後に、再度、診察の予定です。
最初のCT撮影から2ヶ月経過しているため、
手術に向けて、再度、CTを撮りなおし、
最終的に、手術するか否かの意思を伝えることとなります。