膵臓に腫瘍が見つかった話

膵臓の腫瘍の検査・入院・手術などの記録です

【day 13】PET・MRI・エコーの検査結果を受けての診断結果

人間ドックから数えて13日目。

 

立て続けに受けたPET・MRI・エコーの検査結果が揃ったところで、

その診断結果です。

 

妻の膵臓に癌があるのかどうか?

MRIかエコーか、どちらかではっきり分かると言われていたのと、

PETもはっきり分かりそうなので、

この日の診察が最も緊張しました。

 

心臓の鼓動がこんなに速くなったのは、

久しぶりです。

 

 PETの検査結果

妻は、3つの検査を受けまして、

まずは4日前のPETの検査結果からです。

 

先生は、検査の内容から順を追って説明してくれる方で、

説明が分かりやすい方でした。

 

この日も、結論を先に述べることなく、寄り道もなく、

シーケンシャルに進みました。

 

PETの検査結果の映像は、

頭の方から始まって、縦にスライドしながら下半身の方を見ていきます。

 

胸あたりを過ぎて、

膵臓のあたりにいよいよ来ると、

黄緑色に反応している箇所がありました。

 

先生がここが膵臓だと言い、

恐らくこの時が、私の鼓動の瞬間最速だったと思います。

 

素人判断で「癌か」と思い、

息が止まりました。

 

しかし、先生が説明を続けて、

これぐらいの輝きは、通常、あるもので、

癌を確定する程度ではないとのことでした。

 

MRI・エコーの検査結果

次に、3日前のMRIとエコーの検査結果です。

 

MRIかエコーかどちらか忘れましたが、

その映像で、癌か癌じゃないかが、大体はっきりわかると

説明を受けていましたので、

こちらの検査結果も緊張が続きました。

 

映像を見た判断は以下のものでした。

  • 癌か癌じゃないか分からない(グレーとも言う言葉も使っていた)。
  • 膵管は拡張しているし、ここに何かあるのは間違いないだろう。

 

はっきり分かるとのことだったのに、

グレーという回答に、面食らいました。

 

暫くして、

「癌じゃないということか!」

と安堵しかけました。

 

ただ、「癌」か「癌じゃないか」がはっきり分かると言っていたので、

本来であれば、「癌じゃない」こともはっきり分かるはずで、

どちらに対してもグレーということだと解釈しました。

 

癌か癌じゃないか、わからないままの生活が続くのは、

私なんかよりも、妻の方がつらいはず。

 

まだ不安に押しつぶされそうな日々が続くのかと、

暗い気持ちになったことを覚えています。

 

追加の検査

癌だという確定診断がなかったことは、

朗報とも言えますが、

問題は、この先どうなるのかです。

 

何分、初めての経験ですから、

こうなったら次はこうなるというフローチャートのようなものは、

私にも妻にも頭の中にありません。

 

で、どうするのか?という話を先生に問うと、

ダイレクトに正確に分かる検査をするとの回答でした。

 

それは、膵臓の腫瘍の部分の細胞を取って、

組織を検査するというものでした。

 

それは、大型の連休があるため、

23日後になるとのことです。

 

膵臓の癌だとすると、

進行が速く、進み過ぎると手術ができないので、

時間との勝負です。

 

検査は急いで欲しいとお願いしましたが、

無理やりねじ込んでその日だとのことです。

 

約3週間ですから、モヤモヤとした日々が続くなと、

暗い・不安な気持ちで診察室を後にしました。