膵臓に腫瘍が見つかった話

膵臓の腫瘍の検査・入院・手術などの記録です

【day 49】追加の検査入院

人間ドックから数えて49日目。

 

入院期間は、未定でスタート

追加の検査は、

膵管まで管を入れて膵液を採取して、

癌の有無を調べるというものです。

 

併せて、前回と同じ検体採取による細胞診・組織診も、

行うとのことです。

 

前回は検体採取の検査で1泊2日でしたが、

今回は、結果によって変わるとのことで、

入院前の説明では4日ぐらいかなとのことでした。

 

ですが、結論から先に言うと、

検査入院は11泊12日という長期戦となりました。

 

妻は1週間弱ぐらいで考えていたので、

終わりが見えない入院生活に、

精神的にかなり辛いのが伝わってきました。

 

先生としては、最初の数日の検査で、

癌の証拠が出てくるだろうと思っていたようですが、

実際には全く出ませんでした。

 

そうなると、外科の方に引き渡しが出来ず、

化学療法や手術に進めないため、

内科の立場として必至になっているようでした。

 

結局、1週間ほどたっても癌の証拠が出てこなかったため、

もう1歩進んだ検査をすることとなりました。

 

別の検査(の可能性)があるなら、最初に言ってくれ、

と思いましたし、

本当にこれが最後で最終の検査と説明を受けましたが、

本当なのか?と思ってしまいました。

 

ただ、文句を言っても始まりません。

患者サイドとしては、

受け身にならざるを得ないのが実状です。

 

新たな検査

新たな検査は、

膵管からブラシのようなもので腫瘍と思しき箇所を傷つけて、

癌を検出しやすくするというものです。

 

後から調べたところ、

恐らく「内視鏡的膵管内ブラッシング細胞診」

という名前の検査なのだと思います。

 

細胞診の結果は以下の6つに分類されていて、

最も悪いもので、Ⅲaという結果が出ました。

 

  • ClassⅠ(陰性):正常
  • ClassⅡ(陰性):炎症はあるが正常
  • ClassⅢa(偽陽性):軽度~中度の異形成細胞があり、悪性を少し疑る。
  • ClassⅢb(偽陽性):高度の異形成細胞があり、悪性をかなり疑う。
  • ClassⅣ(陽性):上皮内がんを想定。極めて強く悪性を疑う。
  • ClassⅤ(陽性):浸透がんを想定。悪性。

 

細胞診では、Ⅰ、Ⅱは癌ではなく、

Ⅲaから癌を疑うということになるそうです。

 

内科の先生曰く、

これで外科に引き渡せる、

と安堵のような説明をされていました。

 

我々に対して、長い検査で大変でしたね、

という労をねぎらうような意味合いもあったのかもしれません。

 

この説明は、

退院の際に病室で妻と共に聞かされました。

人間ドックから数えて60日目です。

 

初めて癌の証拠のようなデータが出たため、

少し落ち込みましたが、

内科の先生から「癌で間違いないだろう」と言われていたので、

ショック度は半分ぐらいに緩和されていました。

 

少しずつ「癌」ということを、

外堀を埋めていくように聞かされると、

こちらも徐々に慣れていくので、

総合的にはショックの最大値は小さく抑えられるのだなと思いました。

 

次は、4日後に診察があり、

外科に引き継がれ、治療方針の話を進めることになります。